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相続税の計算方法について

相続人の優先順位と割合について

被相続人から遺産を相続する際、相続税がかかることは知っていても、どのように計算するのかわからない人も多いのではないでしょうか。
相続税とは、亡くなった人から遺産を引き継いだ際に、その引き継いだ財産に対して税金が課されるものです。
親族であっても、相続税をしっかり計算して納める義務があります。
しかし、相続税の計算方法は、税理士や法律事務所などの専門家でない限り知らないものです。
これから被相続人から遺産を相続するという人は、相続税の計算方法について知っておきましょう。
相続税を計算する際に欠かせないのは、相続人の優先順位と相続財産の割合についての知識です。
優先順位は、配偶者、子ども、父母や祖父母などの直系尊属、兄弟姉妹になります。
それぞれ財産を引き継ぐことができる割合が定められており、相続税を計算する上で、法定相続分を使うため、理解しておかなければなりません。
法定相続分は、配偶者のみであれば全部相続し、配偶者と子どもは半分ずつ、配偶者と直系尊属の場合は配偶者が3分の2、直系尊属が3分の1です。
配偶者と兄弟姉妹は、配偶者が4分の3、兄弟姉妹は4分の1となります。

相続税を計算する際は

相続税を計算するとき、受け取った遺産の額に税率をかけて計算するものではありません。
法定相続人ごとの相続税を計算し、それらを合計して実際に引き継いだ遺産を相続した割合で按分計算した金額がそれぞれの相続税の額となります。
そして、相続税の額から、控除や加算をして納付する相続税を求めますが、税額軽減、未成年者控除、障碍者控除などの控除があり、一定の範囲の親族以外の人が相続人となる場合、相続税が2割増しで計算しなければなりません。
また、相続税がかからない場合もあります。
相続税には基礎控除額があり、遺産総額が一定額以下であれば相続税はかかりません。
基礎控除額を計算する際には、法定相続人の数に注意しましょう。
法定相続人の数が増えると、基礎控除額を大きくできますが、養子の数に制限や、相続放棄した場合も法定相続人の数に含まれるということを知っておく必要があります。

 

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