TOP > 相続問題の基礎知識 > 相続人が複数の場合に用いる按分割合とは?
家族や親戚が亡くなると、亡くなった人が持っていた遺産を親族が相続することになります。
一人ですべて相続するというケースもありますが、相続する権利を持つ相続人が複数いれば、複数の相続人たちが遺産を分け合って相続することになります。
相続するということは、その人が持っているものを単純に相続するだけではなく、相続人は全ての権利を引き継ぐことになるので、税金などを払う義務も発生します。
相続人が遺産を相続すれば、場合によってはプラス金額の資産が手に入る訳ですが、支払う義務が発生するのが相続税です。
相続税を計算する上で重要になるのが、按分割合と呼ばれるものです。
この割合の数字が税金の計算で必要になります。
相続人の人数が1人の場合は、税の金額を求めるのに、財産から債務や、葬儀費用を、引いて残った課税価格から基礎控除額を引いても問えます。
ですが、相続人数が複数人いれば、按分割合を用いて計算する必要があり、按分割合とは、全体の相続税のどのくらいの割合の税金を支払うのか割合を決めて税金の金額を出していかなければなりません。
按分割合は、基本的に分数で表しますが、計算によっては少数を利用することもあります。
按分割合を使ってもきれいに割り切れず、少数点以下第二位未満に端数があれば、端数処理もしていかなければなりません。
小数第三位は四捨五入しますが、最後は全体が一になるように調整することも可能なので、相続税の計算をする機会がありそうな時は覚えておきましょう。
相続人の人数が複数の場合は、税金の金額の計算も、どうしても複雑になってきます。
相続人の人数が複数になりそうなご家庭は、スムーズに税金の計算をしていくためにも、按分割合について理解しておくことで、より適切に相続税の金額を計算することができるようになるでしょう。
税金の計算が難しい場合などは、専門家の力を借りる方法もあるので検討しましょう。