TOP > 相続問題の基礎知識 > 生命保険を利用した相続税対策について
相続人が相続税を、生命保険を利用して節約する仕組みがあります。
相続人が相続税を、生命保険を使って節税することができる仕組みとしては、まず相続財産から生命保険料を支払っておくことによって、相続税の対象となる財産が減ります。
つまり非課税となる対象の金額がそれだけ増え、相続人が受け取れる金額や資産も増えるということです。
もしも非課税にはならず、課税対象となったとしても相続税率を低くすることも可能ですので相続人とってはお得といえます。
さらに生命保険の受け取り金には、相続税が非課税となる金額の枠があらかじめ設定されていますので、非課税となる金額の枠内であれば税金を支払うことなく相続することができるのです。
このような仕組みを利用して相続税を節約することができるので、ぜひ覚えておいた方が良いでしょう。
もちろん生命保険だけでは相続税に対する十分な節税対策とはなり得ないことが多いので、こうした仕組みも利用しながら、他のいろいろの節税方法と組み合わせながら上手に行うと良いでしょう。
またこのような保険への加入は、単に節税対策というわけではなく、万が一のことがあった際の備えにもなりますので、節税以外にも役に立ちます。
節税対策としてだけでなく、そのような備えとしても活用できることが生命保険への加入の利点の1つとも言えるでしょう。
加入の仕方についても注意しておく点があります。
まず契約内容として保険契約者は死亡者、保険金の受け取り人は相続人にしておく必要があります。
そうすることによってほとんどの場合が相続税を非課税として計算され、非課税枠を仮に超えた場合だとしても基礎控除額以下であれば相続税はかかりません。
このように生命保険を単に加入するだけでは相続税の節税対策、非課税額の対象を増やす事はできない可能性もありますので、事前によく確認の上で攻め保険には加入した方が良いでしょう。